ジュニアサッカーの打撲は、痛みや腫れが軽く、時間とともに改善しているなら、まず自宅で様子を見られることがあります。ただし、頭を打った、強い痛みで動かせない、変形している、しびれがある、症状が悪化している場合は、早めの受診が必要です。
ジュニアサッカーの打撲で病院を受診する目安
次のいずれかに当てはまる場合は、打撲だけでなく骨折や脱臼、頭部のけがなどが隠れている可能性があります。無理に歩かせたり、プレーへ戻したりせず、医療機関に相談してください。
- 強い痛みが続き、時間がたっても軽くならない
- 足や腕に体重をかけられない、関節を動かせない
- 腫れが急に大きくなった、内出血が広がっている
- ぶつけた部分が明らかに変形している
- 指先や足先にしびれがある、白い・紫色・冷たいなど色や温度の異常がある
- 傷が深い、出血が止まりにくい、骨が見えている
- 痛みや腫れが翌日以降も強くなる
- 数日たっても痛みのために歩行や日常動作が戻らない
特に子どもは、骨の成長に関わる部分を傷めることがあります。見た目の腫れが大きくなくても、骨の近くを押すと強く痛む、体重をかけられない場合は、整形外科で確認を受けると安心です。
頭を打った場合は、手足の打撲と別に判断する
頭部を打った場合は、たんこぶだけに見えても、症状の変化を注意して見ます。次の症状がある場合は、救急受診を検討し、意識が悪い・けいれんしている・呼びかけに反応しにくい場合は119番通報が必要です。
- 一時的でも意識を失った
- 繰り返し吐いている
- 強い頭痛、または時間とともに悪化する頭痛がある
- ぼんやりしている、会話や行動がいつもと違う
- 眠り込んで起こしにくい
- けいれんがある
- 手足の力が入りにくい、しびれがある
- ふらつく、まっすぐ歩けない
- 瞳の大きさが左右で違う
- 耳や鼻から血液や透明な液体が出ている
- 首の強い痛みがある
頭を打った後に上記の症状がなくても、本人が「大丈夫」と言ってすぐ競技へ戻すのは避けてください。保護者がその後の様子を確認し、頭痛、吐き気、眠気、ふらつき、集中しにくさなどが出た場合は、医療機関へ相談します。
受診を急ぐべき打撲と、自宅で様子を見やすい打撲の違い
| 状態 | 判断の目安 |
|---|---|
| 軽い痛みと小さな腫れがあり、普通に歩ける・動かせる | プレーを中止し、冷やしながら経過を確認する |
| 痛みで走れない、歩きにくい、関節を動かしにくい | 整形外科などを受診する |
| 変形、急速に広がる腫れ、強い圧痛がある | 骨折や脱臼の可能性があるため、早めに受診する |
| しびれ、皮膚の色や温度の異常がある | 血流や神経への影響が考えられるため、急いで受診する |
| 頭を打った後に意識や行動、吐き気などの変化がある | 救急相談や救急受診を検討する。意識障害やけいれんは119番 |
打撲の見た目だけで、骨折がないとは判断できません。受診するか迷うときは、痛みの強さだけでなく、歩けるか、動かせるか、症状が悪化していないかを基準に判断します。
病院へ行くまでにできる応急処置
受診が必要か確認している間は、けがをした部位を無理に動かさず、再びプレーさせないことが大切です。軽い打撲で自宅の様子を見る場合も、次の順番で対応します。
- 子どもを練習や試合から離し、痛む部位を休ませる。
- 氷や冷却材を布で包み、痛む場所を15〜20分程度冷やす。冷却材を直接皮膚に当てない。
- 腕や足を心臓より少し高くして、腫れが増えないか確認する。
- 痛みや腫れ、歩行の状態、頭を打った場合は吐き気や眠気の有無を記録する。
強くもんだり、無理に伸ばしたり、痛みを我慢してテーピングでプレーを続けたりするのは避けます。変形がある場合は、元の位置に戻そうとせず、そのまま動かさないでください。
プレーへ戻るのは痛みがなく動けるようになってから
痛みや腫れが残っている状態での復帰は、けがを悪化させるおそれがあります。まず歩行、軽い動作、走る動作の順に確認し、痛みや腫れが出るなら中止します。
頭を打った場合は、頭痛や吐き気、ふらつき、ぼんやりする感じなどがなくなっても、自己判断ですぐ試合に戻さず、医療機関やチームの指導者に相談してください。
受診先に迷ったときの考え方
腕や足、関節の打撲で痛みや腫れが強い場合は、整形外科が受診先の目安です。頭部を打って意識や行動に変化がある場合、症状が急に悪化した場合は、救急外来への相談を優先します。
夜間や休日で判断に迷うときは、地域の救急相談窓口や医療機関へ電話で相談してください。意識が悪い、けいれんしている、呼吸がおかしいなど緊急性が高い症状がある場合は、相談を待たず119番へ連絡します。
軽く見える打撲でも、歩けない・動かせない・変形やしびれがある場合は受診が必要です。頭を打った後の意識、吐き気、頭痛、行動の変化にも注意し、少しでも悪化しているならプレーを中止して医療機関へ相談してください。







