ジュニアサッカーの水ぶくれは、靴や靴下と皮膚がこすれる「摩擦」に、汗や足の蒸れ、靴のサイズ・形の不一致などが重なって起こります。予防には、足に合うスパイクを選び、汗やずれを減らし、練習前にこすれやすい場所を保護することが大切です。
水ぶくれの予防に効果的な方法
まずは靴の中で足が前後左右に動かない状態を作り、足が濡れたままにならないようにします。次の方法を、子どもの足の状態や靴との相性に合わせて試してください。
- 足の大きさと形に合うスパイクを選ぶ
- 靴ひもや面ファスナーを適切に締める
- 汗を吸いやすく、ずれにくい靴下を使う
- 練習前に、こすれやすい場所を保護する
- 新しい靴は短時間から慣らす
- 練習後に足を乾かし、赤くなった場所を確認する
足に合うスパイクを選ぶ
スパイクが大きすぎると靴の中で足が動き、小さすぎると指や爪、かかとに強い圧力がかかります。どちらも摩擦を増やし、水ぶくれの原因になります。
サイズを確認するポイント
- つま先が靴の先端に当たり続けていない
- かかとが歩いたり走ったりするたびに大きく浮かない
- 足の幅がきつく、皮膚が押し付けられていない
- 立った状態で指を動かせる
- 左右で足の大きさが違う場合、小さい方だけが強く当たっていない
子どもの足は成長するため、以前合っていた靴が現在も合うとは限りません。足が痛い、指が当たる、かかとが浮くといった訴えがあれば、靴のサイズだけでなく、幅や形も見直します。
試着は、実際に使う靴下を履き、立った状態と歩いた状態の両方で行います。新品の靴をいきなり試合や長時間の練習で使うのではなく、短時間から使用して当たる場所がないか確認してください。
靴ひもと靴下で足のずれを減らす
靴ひもを強く締めすぎると足の一部が圧迫され、緩すぎると足が靴の中で動きます。足の甲全体を支える程度に、痛みやしびれが出ない強さで締めてください。
靴下は、しわができないように履きます。汗で濡れた靴下は摩擦が増えやすいため、長時間の練習や試合では交換用を用意すると足を乾いた状態に保ちやすくなります。
厚手の靴下や二重構造の靴下が合う子どももいますが、靴の中がきつくなると逆に圧迫や摩擦が増えることがあります。新しい靴下を使う場合は、練習前に短時間履いて、靴との組み合わせを確認してください。
こすれやすい場所を練習前に保護する
過去に水ぶくれができた場所や、赤くなりやすい場所は、練習前に保護します。かかと、足の裏の前側、親指や小指の付け根などは、靴との摩擦が起こりやすい部位です。
- 皮膚を保護するテープやパッドを、しわができないように貼る
- 貼った部分の端が靴の中で浮かないようにする
- 貼付後に歩き、締め付けや痛みがないか確認する
- 汗で剥がれたら、無理に重ね貼りせず交換する
テープやパッドは、皮膚が清潔で乾いた状態で使います。きつく巻くと血流を妨げるおそれがあるため、指先の色が変わる、しびれる、痛みが増す場合は外してください。傷や水ぶくれがすでに破れている場合は、製品の使用方法を確認し、傷口をこすらないように扱います。
練習中と練習後に足を確認する
水ぶくれは、強い痛みが出るまで気づかないことがあります。休憩時に子どもへ、かかとや足の裏に「熱い感じ」「ヒリヒリする感じ」「靴下が張り付く感じ」がないか聞いてください。
皮膚が赤くなっている段階で靴や靴下を確認できれば、水ぶくれになる前に対処できる場合があります。靴の中の小石、靴下のしわ、濡れた状態、靴ひもの緩みも確認します。
練習後は足を洗ってよく乾かし、次の場所を見ます。
- 赤くなっている場所
- 皮膚が白くふやけている場所
- 皮膚が擦れて薄くなっている場所
- 痛みや腫れがある場所
同じ場所に繰り返しできる場合は、靴のサイズだけでなく、走り方や足の形、靴の縫い目や中敷きの当たりも確認します。保護を続けても改善しないときは、保護者が靴を持って販売店や医療機関に相談してください。
水ぶくれができたときの対応
小さく、破れていない水ぶくれは、皮膚を無理に剥がしたり、針でつぶしたりせず、こすれないように保護します。痛みがあるまま練習を続けると、破れて傷になったり、歩き方が変わって別の場所を痛めたりすることがあります。
水ぶくれが破れた場合は、手を洗ってから水道水などでやさしく洗い、清潔なガーゼや傷口を保護できる被覆材で覆います。汚れたままのテープを貼り続けたり、皮膚を無理に剥がしたりしないでください。
次のような症状がある場合は、練習を休み、保護者が医療機関へ相談してください。
- 赤み、腫れ、熱っぽさ、痛みが広がっている
- 膿のような液が出ている
- 発熱がある
- 傷が深い、出血が続く
- 糖尿病など、傷の治りに影響する病気がある
予防方法を選ぶときの判断基準
| 気になる状態 | まず確認すること | 対策の例 |
|---|---|---|
| かかとにできる | 靴の中でかかとが浮いていないか | 靴の締め方、サイズ、靴下のずれを確認する |
| 足の裏にできる | 靴の中で足が前後に動いていないか | 靴のフィット感、靴下のしわ、汗を確認する |
| 指や指の付け根にできる | つま先や幅がきつくないか | 靴の長さと幅を見直し、圧迫があれば使用を中止する |
| 新しい靴でできる | 短時間の使用で当たる場所がないか | 練習や試合で使う前に、段階的に慣らす |
水ぶくれの予防では、保護テープだけに頼るのではなく、靴のフィット感、靴下、足の乾燥、練習時間を一緒に見直すことが重要です。痛みや赤みがあるときは、子どもが我慢して続けないよう、早めに練習を止めて足を確認してください。







