ジュニアサッカーで膝のクリック音がする場合、受診の目安は?

ジュニアサッカーで膝のクリック音がする場合、受診の目安は?

ジュニアサッカーで膝のクリック音がしても、痛み・腫れ・膝が動かしにくいといった症状がなければ、直ちに受診が必要とは限りません。一方で、クリック音に痛みや腫れ、膝が引っかかる感じを伴う場合、けがの後から続く場合は、整形外科、できれば小児やスポーツの膝を診療する医療機関を受診してください。

膝のクリック音だけなら、まずは症状を確認する

膝を曲げ伸ばししたときの音だけで、本人が痛がらず、腫れもなく、歩行や練習に支障がない場合は、音だけで重大な異常と決めつけることはできません。関節の動きに伴う音や、膝のお皿周辺の動きで音が出ることもあります。

ただし、音の有無だけでは受診の要否を判断できません。次の項目を一緒に確認してください。

  • クリック音が出るときに痛みがあるか
  • 膝が腫れている、熱を持っているか
  • 膝が最後まで伸びない、または曲げにくいか
  • 膝が引っかかる、ロックされる感じがあるか
  • 膝崩れや、力が抜ける感じがあるか
  • 走る、蹴る、階段を上るなどの動作に変化があるか
  • 転倒、接触、ひねりなどの後から音が出始めたか

早めに整形外科を受診したい症状

クリック音と次の症状が一つでもある場合は、練習を続けて様子を見ず、早めに受診してください。痛みの場所や発症したきっかけを伝えると、診察に役立ちます。

  • 音が鳴るたびに痛い、または運動中や運動後に痛む
  • 膝の腫れがある、練習後に腫れが増える
  • 膝が引っかかって、曲げ伸ばしがしにくい
  • 膝がガクッとする、力が抜ける
  • 痛みや音が何度も続き、練習や日常生活に影響している
  • 転倒や相手との接触、膝をひねった後に症状が始まった
  • 片方の膝だけに症状があり、徐々に強くなっている

これらは、膝周囲の筋肉や腱の負担、膝のお皿の動きの問題、靱帯や半月板などのけがなど、複数の原因で起こる可能性があります。症状だけで原因を特定することはできないため、必要に応じて医師の診察や画像検査を受けます。

すぐに受診したいケース

次のような場合は、できるだけ早く医療機関へ相談してください。強い症状がある場合や、受診先に迷う場合は、地域の救急相談窓口なども利用します。

  • 強い痛みで体重をかけられない、歩けない
  • けがの直後から急に膝が大きく腫れた
  • 膝の形が明らかにおかしい
  • 膝が動かせない、完全に伸びたまま・曲がったまま戻らない
  • 強い赤みや熱感、発熱を伴っている

特に、接触やひねりの後に急に腫れた場合は、クリック音よりも「けがの状況」「腫れ」「歩けるかどうか」を優先して判断してください。

受診までの間にサッカーを続けてもよい?

痛みや腫れがある、動かしにくい、膝崩れがある場合は、受診までサッカーや走る・跳ぶ・強く蹴る動作を控えます。無理に練習して症状を確かめるのではなく、歩行でも痛みが出るかを目安にしてください。

痛みや腫れがなく、日常生活にも問題がない場合でも、音を確認するために何度も膝を曲げ伸ばししたり、練習量を増やしたりするのは避けます。音が続く、練習後に痛みが出る、動きに変化がある場合は、練習を中止して受診を検討してください。

病院で伝えるとよいこと

受診時は、クリック音そのものだけでなく、いつから、どの動作で出るかを伝えることが大切です。保護者や指導者が次の内容をメモしておくと、診察が進めやすくなります。

  • 音が出始めた時期
  • 右膝か左膝か、膝の内側・外側・前側などの場所
  • 痛み、腫れ、熱感の有無
  • 走る、ジャンプ、キック、階段など音が出やすい動作
  • 転倒、接触、ひねりなどのきっかけ
  • 練習後や翌日に症状が強くなるか
  • 膝崩れや、膝が伸びきらない症状の有無

安全に撮影できる場合は、音が出る動作の動画が参考になることもあります。ただし、痛みを我慢して撮影したり、危険な動作を再現したりしないでください。

ジュニアサッカーの膝のクリック音に対する受診の目安

音だけで、痛み・腫れ・動かしにくさがないなら、直ちに受診が必要とは限りません。しかし、痛みや腫れ、引っかかり、膝崩れ、けがの後の発症がある場合は、整形外科で確認しましょう。歩けない、急に大きく腫れた、膝が動かせないといった場合は、早めの受診が必要です。

まずは膝の状態を確認し、症状があるときは練習を休ませてください。音の大きさではなく、痛みや腫れ、膝の機能に変化があるかを基準に判断することが重要です。