ジュニアサッカーで膝を打撲した場合、歩けない、膝の形がおかしい、急に大きく腫れた、膝が動かせないといった症状があれば、練習を中止して当日中に整形外科を受診してください。軽くぶつけただけで歩行や曲げ伸ばしができる場合は、冷やして安静にしながら様子を見られることもあります。ただし、成長期の子どもは骨や軟骨のけがが隠れていることがあるため、痛みが続く場合は受診が必要です。
すぐに受診・救急相談を考える症状
次のいずれかに当てはまる場合は、単なる打撲と判断せず、プレーをやめて医療機関へ相談してください。症状が強い場合や夜間・休日で受診先に迷う場合は、地域の救急相談窓口に確認します。
- 膝をつけない、体重をかけて歩けない
- 膝が明らかに変形している、膝のお皿の位置や形がおかしい
- 短時間で膝が大きく腫れた、強い内出血が広がっている
- 膝を曲げ伸ばしできない、途中で引っかかって動かない
- 膝が外れそう、膝崩れがある
- 強い痛みが続く、時間がたつほど痛みが増している
- 足先のしびれ、感覚の低下、皮膚が白い・紫色・冷たいなどの変化がある
- 傷口が深い、出血が止まらない、骨が見えている
特に、転倒や相手との接触で膝をひねった後に腫れた場合は、骨折だけでなく靱帯(じんたい)や半月板などの損傷も考えます。見た目の腫れが強くなくても、歩けない・膝が不安定という症状があれば受診してください。
当日から早めの受診が向いているケース
緊急性が高い症状がなくても、次のような場合は、できれば当日から数日以内に整形外科で相談してください。
- 打った場所を押すと強く痛む
- 歩けるものの、びっこを引いている
- 膝の曲げ伸ばしが普段より明らかに小さい
- 腫れや青あざが広がっている
- 翌日になっても痛みや腫れがほとんど変わらない
- 数日休んでも痛みが残る
成長期の子どもでは、骨の端にある成長部分のけがが、軽い打撲に見えることがあります。痛みの場所が膝のお皿ではなく、膝の上下の骨や関節のすき間にある場合も、無理に運動を再開せず診察を受けましょう。
軽い打撲に見えるときの応急処置
歩行と膝の曲げ伸ばしができ、腫れや痛みが軽い場合は、まず運動を中止して膝を休ませます。応急処置をしても症状が悪化する場合は、様子見を続けないでください。
- 練習や試合を中止し、できるだけ膝に体重をかけない。
- 保冷剤や氷を布で包み、痛む場所を15〜20分程度冷やす。冷やしすぎたり、氷を直接皮膚に当てたりしない。
- 横になるときは、クッションなどで膝を少し高くする。
- 痛みが強くなる動作、走る、ジャンプ、ボールを蹴る動作を避ける。
- 冷やしても痛みが増す、腫れが広がる、歩けなくなる場合は受診する。
打撲直後は、強くもむ、無理に曲げ伸ばしする、長時間温めるといった対応は避けます。湿布や痛み止めを使う場合は、子どもの年齢や体重、持病、ほかの薬との関係があるため、保護者が薬剤師や医師に確認してください。
サッカーに戻る判断
痛みが残ったまま、痛み止めを使って練習に戻るのは避けてください。少なくとも、歩く・階段を上る・膝を曲げ伸ばしする動作を痛みなく行え、腫れがなく、片足立ちや軽い走行でも痛みや膝崩れがないことが再開の目安です。
ただし、これは軽い打撲が疑われる場合の一般的な目安です。腫れがある、走ると痛む、膝が不安定、動きに制限がある場合は、指導者の判断だけで復帰せず、整形外科で確認してください。診察で骨折や靱帯などの損傷が否定されるまでは、試合への出場を控えるのが安全です。
受診時に伝えること
受診する際は、保護者が次の内容を整理して伝えると、けがの状態を判断する材料になります。
- いつ、どの方向から膝を打ったか
- 転倒や膝のひねりがあったか
- 直後から歩けたか、プレーを続けたか
- 腫れが出た時刻と、腫れ方の変化
- 痛む場所、膝を曲げ伸ばしできる範囲
- しびれ、膝崩れ、引っかかりがあるか
受診の目安のまとめ
ジュニアサッカーで膝を打撲した後、歩けない・急に腫れた・変形している・膝を動かせない場合は、当日中の受診を検討してください。軽い痛みでも、数日たって改善しない、走ると痛い、膝が不安定といった症状があれば、整形外科で確認しましょう。
最初に行うことは、プレーを中止して膝を冷やし、歩行と腫れの状態を確認することです。痛みがなく、普段どおりに動かせる状態へ戻るまでは、サッカーを再開しないでください。







