ジュニアサッカーの水分補給量は、練習や試合中なら15〜20分ごとに100〜200mLを目安に、少しずつ飲ませます。1時間あたりでは約300〜600mLが一つの目安ですが、年齢、体格、気温、運動量、汗の量によって必要量は変わります。
「決めた量を全員が飲み切る」のではなく、のどが渇く前に飲めるようにし、子どもの体調や発汗量を見ながら調整してください。
練習・試合中の水分補給量の目安
| タイミング | 量の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 開始前 | 200〜300mL程度 | 開始直前に一気飲みせず、開始30〜60分前から少しずつ飲む |
| 運動中 | 15〜20分ごとに100〜200mL | 休憩のたびに飲めるようにする |
| 終了後 | のどの渇きや汗の量に応じて少しずつ | 尿の色や体重の変化も補給量を考える手がかりにする |
小学校低学年や体格の小さい子は少なめから、大きな子や汗を多くかく子は多めから始めます。練習中に一度に大量に飲ませるより、休憩ごとに数口からコップ1杯程度を繰り返すほうが実行しやすくなります。
水だけでよい?スポーツドリンクが向く場面
短時間の軽い練習で汗が少ない場合は、水や麦茶でも対応できます。一方、暑い環境で長時間動く場合や、汗を多くかく場合は、水分だけでなく電解質(汗で失われるナトリウムなど)も補える飲料が役立つことがあります。
- 1時間未満で、気温が高くない:水や麦茶を基本にする
- 暑い日、長時間の練習、試合、汗が多い:電解質を含む飲料も選択肢にする
- 吐き気や腹痛がある:無理に大量に飲ませず、運動を中止して体調を確認する
スポーツドリンクを使う場合も、一気に飲ませるのではなく、休憩ごとに少量ずつ飲ませます。糖分が含まれる商品もあるため、日常の水分補給として常に飲ませるのではなく、運動時間や発汗量に合わせて使うことが大切です。
子どもに必要な量を判断する方法
同じ学年でも、体格や汗のかき方によって必要量は異なります。次の3点を見て、補給が足りているかを判断します。
1. 休憩ごとに飲めているか
指導者や保護者は、「のどが渇いたら飲む」だけに任せず、休憩ごとに飲む時間を作ります。子どもが飲み物を持っていても、練習に集中して飲み忘れることがあるためです。
2. 尿の量や色に変化がないか
尿が極端に少ない、色が濃い状態が続く場合は、水分不足の可能性があります。ただし、尿の色だけで熱中症の有無を判断することはできません。顔色、元気、受け答え、頭痛や吐き気の有無も合わせて確認します。
3. 運動前後で体重が大きく減っていないか
家庭やチームで安全に測れる場合は、同じ条件で運動前後の体重を比べると、汗でどの程度の水分を失ったかを把握できます。体重が大きく減る子は、次回から休憩の回数や飲む量を増やす必要がないか、指導者や医療専門職に相談します。
体重を増やすために短時間で大量の水分を無理に飲ませるのは避けてください。飲み過ぎも体調を崩す原因になるため、少量を分けて補給します。
熱中症の疑いがあるときは水分補給だけで済ませない
頭痛、吐き気、めまい、強いだるさ、足のつり、ふらつき、反応が鈍いなどの症状がある場合は、運動をすぐに中止します。涼しい場所へ移し、衣服をゆるめ、首・わきの下・足の付け根などを冷やしてください。
意識がはっきりしない、呼びかけへの反応がおかしい、自力で飲めない、けいれんしている、休んでも改善しない場合は、無理に飲ませず救急車を要請します。水分補給は予防や軽い不調への対応であり、重い熱中症の治療に代わるものではありません。
ジュニアサッカーでの実践的な目安
まずは、各自が飲み物を持ち、練習や試合の15〜20分ごとの休憩で100〜200mL程度を飲める運用にします。1時間あたり300〜600mLは目安にとどめ、暑さ、運動量、体格、汗の量に応じて増減してください。
特に暑い日は、開始前から少しずつ飲み、休憩を増やします。保護者は飲み物の量だけでなく、子どもの顔色や受け答え、動きの変化を確認し、少しでも異常があれば練習を続けさせないことが重要です。







