ジュニアサッカーで太ももの肉離れが疑われるときは、すぐにプレーを中止し、太ももを冷やして安静にします。無理に歩かせたり、ストレッチやマッサージをしたりすると、傷めた筋肉の負担が増えるおそれがあります。
太ももの肉離れが起きた直後の応急処置
最初は次の順番で対応してください。肉離れかどうかをその場で断定する必要はありません。痛みを悪化させないことを優先します。
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プレーを中止する
走る、蹴る、ジャンプする動作をやめます。痛みをこらえて歩かせず、必要なら保護者や指導者が支えて移動させます。
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太ももを保護して安静にする
楽な姿勢で座らせるか横にします。太ももを強く伸ばす姿勢や、痛い方向への動きを避けてください。
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布で包んだ保冷剤などで冷やす
保冷剤や氷をタオルで包み、痛む部分に15〜20分程度当てます。冷却材を直接皮膚に当てたり、長時間続けたりしないでください。感覚がなくなったり、皮膚が白くなったりしたら、すぐに外します。
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必要に応じて軽く圧迫する
弾性包帯などを使う場合は、痛む部分を軽く支える程度に巻きます。しびれ、指先の冷たさ、皮膚の色の変化、痛みの増加があれば、すぐに緩めてください。小学生などでは、本人が締め付けを正しく伝えられるかにも注意が必要です。
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太ももを少し高くして休ませる
横になれる場合は、クッションなどを使って脚を少し高くします。痛みが増す場合は無理に高くしないでください。
応急処置で避けること
受傷直後から痛みや腫れが落ち着くまでは、次の行為を避けてください。
- 痛みを我慢してプレーを続ける
- 太ももを強く伸ばすストレッチをする
- 痛い部分を揉む、押す、叩く
- 入浴、サウナ、温湿布などで強く温める
- 飲酒する
- 痛み止めを使って痛みを隠したまま運動する
特に、プレー中に「ブチッ」「パチッ」とした感覚があった場合や、急に力が入らなくなった場合は、再開を急がないでください。
すぐに医療機関を受診したほうがよい症状
次の症状がある場合は、応急処置だけで様子を見ず、整形外科などを受診してください。強い症状がある場合や判断に迷う場合は、救急相談窓口や医療機関へ連絡します。
- 強い痛みで立てない、または数歩も歩けない
- 急に大きく腫れた、内出血が広がっている
- 太ももにへこみや明らかな形の変化がある
- 受傷時に「ブチッ」「ポキッ」と音や感覚があった
- 膝や股関節を動かせない
- 脚にしびれがある、足先が冷たい、色が変わっている
- 転倒や相手との衝突など、強い外力が加わった
- 冷やして休んでも痛みが強い、または翌日以降に悪化する
成長期の子どもは、筋肉だけでなく骨や成長軟骨の周辺を傷めていることがあります。「肉離れ」と思っていても別のけがが隠れている可能性があるため、歩けないほどの痛みがあるときは早めの診察が必要です。
練習や試合に戻る判断
痛みが残ったまま、または痛み止めで動ける状態で復帰してはいけません。日常生活で痛みなく歩けることを確認し、その後に軽い動作から段階的に戻します。
復帰の目安は、次の動作を痛みなく行えることです。ただし、できたからといって肉離れが治ったと確定するわけではありません。
- 普通に歩く
- 軽く走る
- 速度を少し上げて走る
- 止まる、方向を変える
- 軽くボールを蹴る
- 強いキックやダッシュをする
どの段階でも痛み、違和感、力の入りにくさが出たら中止します。診察を受けた場合は、医師や理学療法士の指示を優先してください。
保護者や指導者が最初に確認すること
選手本人に「どこが、いつ、どの動作で痛くなったか」を聞き、痛みの場所と歩けるかどうかを確認します。太ももの前側、裏側、内側では傷めた部位が異なることがあるため、強く押して痛みを確かめようとしないでください。
受傷時刻、痛みが出た動作、腫れや内出血の有無、歩行の可否を記録しておくと、受診時の説明に役立ちます。応急処置後も痛みが続く場合は、自己判断で練習に戻さず、整形外科で確認してください。
太ももの肉離れが疑われるときの最初の行動は、「プレーを止める・無理に動かさない・布で包んで冷やす」です。歩けない、腫れや内出血が強い、形が変わっているなどの症状があれば、早めに医療機関を受診してください。







