ジュニアサッカーでアキレス腱周辺が痛むときは、まず練習や試合を中止し、患部を休ませてください。痛みを我慢して続けると悪化することがあります。特に、急な強い痛み、腫れ、歩けない、走れない、強く蹴った直後の痛みがある場合は、早めに整形外科を受診します。
最初に行う対処法
痛みが出た直後は、次の順番で対応します。
- 練習や試合を中止する
走る、ジャンプする、ダッシュする、ボールを強く蹴る動作をやめます。痛みが出ない範囲の歩行にとどめてください。 - 患部を冷やす
氷や保冷剤をタオルで包み、痛む場所を10〜15分程度冷やします。凍傷を防ぐため、肌に直接当てたり、長時間続けたりしないでください。 - 足を休ませる
練習後だけでなく、日常生活でも痛みが出る間は無理をしません。階段の上り下りや長距離の歩行も控えます。 - 保護者が痛みの場所と状態を確認する
アキレス腱の中央、かかとの付け根、かかとの骨、ふくらはぎのどこが痛むかを確認します。腫れ、赤み、熱感、内出血、歩き方の変化も見てください。
痛みが強い時期に、強く押すマッサージや無理なストレッチをするのは避けます。痛み止めを使う場合は、年齢や体重による用量があるため、自己判断で大人用の薬を使わず、医師や薬剤師に相談してください。
痛む場所で考えられる違い
「アキレス腱が痛い」と感じても、実際には痛む場所によって原因が異なります。ジュニア世代では、腱そのものではなく、かかとの成長部分に負担がかかっていることもあります。
| 痛む場所・症状 | 考えられる状態の例 | 対応の目安 |
|---|---|---|
| アキレス腱の中央が、走ると痛む | 走る量の増加や繰り返しの負担による炎症など | 運動を減らし、痛みが続く場合は整形外科へ |
| かかとの後ろや付け根が痛む | 靴の圧迫、アキレス腱周辺の負担など | 靴や練習量を見直し、改善しなければ受診 |
| かかとの骨の周辺が、走る・ジャンプする・練習後に痛む | 成長期のかかとの骨に負担がかかる状態など | 運動を控え、自己判断で復帰せず診察を受ける |
| 急に「切れた」「蹴られた」ような痛みが出た | アキレス腱やふくらはぎの急なけがなど | 歩かず、早めに整形外科を受診する |
これは症状から考えられる例であり、痛む場所だけで原因を確定することはできません。特に成長期は、かかとの成長部分の痛みをアキレス腱の痛みと感じることがあります。
すぐに整形外科を受診したい症状
次のいずれかに当てはまる場合は、練習を休むだけで様子を見ず、整形外科などの医療機関に相談してください。
- 強い痛みで体重をかけられない、または歩けない
- 走っているときやジャンプの着地時に、急な痛みや「ブチッ」という感覚があった
- 患部が大きく腫れている、赤い、熱を持っている、内出血がある
- つま先立ちができない、足首を動かしにくい
- 数日休んでも痛みが軽くならない
- 練習のたびに痛みが再発する
- 痛みをかばって歩く、走るフォームが変わっている
急なけがの後に歩けない場合は、無理に歩かせず、患部を動かさないようにして受診します。強い腫れや変形がある場合は、救急受診が必要になることもあります。
練習を再開してよい目安
歩くだけで痛い、階段で痛い、つま先立ちで痛い状態なら、練習には戻れません。痛みがなくなったように感じても、いきなり試合へ復帰するのは避けます。
医療機関で運動の許可を受けていない場合の一般的な目安は、次の動作を痛みなく行えることです。
- 普段どおりに歩ける
- 階段を上り下りできる
- 片足で立てる
- 軽い両足ジャンプができる
- 軽いジョギングで痛みが出ない
ただし、これらをできても病気やけがが治ったとは限りません。再開するときは、軽いジョギングから始め、ダッシュ、方向転換、ジャンプ、ボールを使った練習の順に段階を上げます。練習中だけでなく、その日の夜や翌朝に痛みが戻らないかも確認してください。
再発を防ぐために見直すこと
痛みが落ち着いた後は、練習量だけでなく、靴やグラウンドの状態も見直します。
- 急に練習時間や試合数を増やしていないか
- サイズが合わない、かかとがすり減った靴を使っていないか
- 練習前に軽く体を温めているか
- 練習後に痛みや張りが続いていないか
- 痛みを隠してプレーしていないか
ストレッチは、痛みがない状態で、反動をつけずに行います。痛みが出るほど伸ばしたり、チームの他の選手と同じ内容を無理に行ったりしないでください。練習量の調整は、選手本人だけで決めず、保護者、指導者、必要に応じて医療機関で共有します。
ジュニアサッカーでアキレス腱が痛むときの判断
まずは運動を中止して冷やし、痛む場所、腫れ、歩行の状態を確認します。軽い痛みでも、数日休んで改善しない、練習のたびに繰り返す、かかとの骨の周辺が痛い場合は、整形外科で原因を確認してください。
急な強い痛み、歩けない、つま先立ちができない、腫れや内出血がある場合は、早めの受診が必要です。痛みが消えるまでは試合への復帰を急がず、再開時は軽い運動から段階的に戻します。







